映画『かいじゅうたちのいるところ』の感想をば。
huluさんで見ました。だいぶ前から入っていて、いつか見るリスト(マイリスト)に入れてたんです。
もともと絵本で読んでおり、当時CMもいっぱいしていたので、これは見なくては!と。
時間にして、一時間半…じっくり眺めました。…すごかったです。
ムラタが考えた『かいじゅうたちのいるところ』。
こういう『人』と『人じゃないもの』との異文化交流系の話って多々あると思います。
『E.T.』とか、『うしおととら』とか。
で、その中でも要素として定番なのが…
・出会いと別れ
・お互いの成長
に、なってくると思うのです。
キャラや形式や時代を変えても根底には上記にあげた二つがあって、わかりきってるのに感動しちゃうんですよね。
今回も見た『かいじゅうたちのいるところ』も、少年とかいじゅうたちとが、出会って過ごして成長して…最後は涙で画面が見れないくらいの別れが来る、そう信じて一時間半過ごしました。
【内容】マックスくんがちょっと家出して、先住民にストレスを与えて帰ってくる話。
…でした。
うっかりサブタイトルに要約を書いちゃった☆という具合。
ずっと信じてたんです。
最後にはべっそべそにさせてくれるだろうなって。
でも、1ミリリットルどころか一滴も涙は出ませんでした。
以下、あらすじと感想になりますが、ネタバレがございますのでご注意を。
もうサブタイトルでネタバレしちゃってますけど。
主人公のマックスくんが家であれこれあって家出して、その先でかいじゅうたちのいるところに辿り着くのです。
その前までね、マックスくんの言動に逐一イライラしていたんです。
このクソガキが…って。
わーわー騒いでて、それが耳につくんですね。もうずっとわーわー言ってる。他はたわごとを多々。
でも、これが後半にはきっと涙に変わるのだろうって。
このイライラが感動へのスパイスだって見てたんです。
そのうち、マックスくんが家を飛び出してかいじゅうたちのいるところへ到着。
かいじゅう界でもいろいろあるみたいで、かいじゅう社会が若干こじれてるんです。
そこでマックスくんの提案であれこれするんですね。
序盤はなんだか楽しそうなんですけど、後半はだんだんこじれていって、嫌な雰囲気になるんです。
自分はすごく心配になって、大丈夫?あと20分しかないけど、これは解決するの?しないの?みたいな気持ちになってきます。※解決しません。
解決しないなーっていううちに、マックスくんが『僕、家に帰るね!』って言い出すので、ちょっと待って!ってなるんです。
で、帰ります。
こじれたまま帰ります。
すっきり解決したよね!よかったよね!っていうのは皆無です。
もうこれにはイラッてしちゃいまして。
自分、更年期入った?って慌てました。
そんな、かいじゅうたちのいるところ。
自分の記憶が正しければ、最初と最後に関してはすごく原作には忠実だったと思います。
でも、途中はこんなだっけ?という感じ。
心が狭い怪獣がいて、マックスくんと仲良くなるけどそのマックスくんに裏切られてさらに心を狭くして…というさまを心の狭い大人(ムラタ)が見てる状態がずっと続きました。
かいじゅうたちのいるところ、すごい。
これは被害者を増やさなければ!
そんなこんなで『かいじゅうたちのいるところ』は、ムラタのオススメ傑作選に見事ランクインしました。
是非見ていただこう!という気持ちで、学生時代の友人にすぐに連絡をさせていただきました。
『かいじゅうたちのいるところ』がすごかったよ!
是非、君にも見て欲しいんだ!
という具合にね。
友人は夫婦そろってホラー・スプラッター・サスペンスを愛しております。
※『アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ』がすっきりしていて良い!という夫婦。
だからこそね、『かいじゅうたちのいるところ』で震え上がらせてやろうかと。
旦那である友人の方には真実を伝えました。
『かいじゅうたちのいるところ』が本当にすごかった…だから見て欲しいって。
でもね、旦那は奥様に優しいのです。
家事も育児もやっていて自分の時間が少ない中で、そんな衝撃作品を見せるのは酷だ、と。
だから、一度パッケージを見せてOKだったら一緒に見るよ♪
と、いう事になりました。…偽善者め。
そのまま電話を切ったのですが、30分もしないうちに同じ友人から電話が鳴り響きました。
そこで衝撃の事実を知る事になりました。
友人の奥様が、『かいじゅうたちのいるところ』を既にご覧になっておりました。
さらに…
奥様『途中まで見て、面白くなかったから切り上げました。』
との事。
それ…正解!!!
って思いました。
『かいじゅうたちのいるところ』テロは失敗に終わりました。
※モンハンのとうちゃん(裏切りの紳士)には激推ししておきました。
紳士『機会があったら見てみますー』とのこと。ククク…
辛くなったら、ブルちゃんを見てたらいい。
唯一、マックスくんの船出のシーンで泣きかけたところがあります。
ブルちゃんっていうジャンプで崖を崩す牛面のデーモンかいじゅうがいて、自分はずっとブルちゃんを愛でてました。
全然喋らないのですが、最後の最後でマックスくんにお願いをするんです。
そのお願い事がとっても素敵な内容で…こいつ!!好き!!ってなりました。
振り返ればブルちゃんの出演だけを追いかけていた気がします。
すげーかわいいの、ブルちゃん。動かないけど。出番も全然ないけど。
そんな、ブルちゃんだけで一時間半楽しめる『かいじゅうたちのいるところ』、是非ご家族でご覧になってはいかがでしょうか。
見てね、心を温めたらいい。
よしなに。