第十三回『千と千尋の神隠し』おぼろレビュー、温泉気分でごゆるりと。

忙しそうに社内を歩き回っている、喫煙仲間のおしずさん。
彼女をとっつかまえて、鑑賞メーターさんを見せてみます。
すぐに察してくれた様で、あれもいい…これもいい…と言いながら選んでくれました。

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第十三回おぼろレビュー
『千と千尋の神隠し』 スタジオジブリ

なんでこの作品にしたのかをおしずさんに問うてみたところ、『最近見たから♪』という理由だけだったみたいです。

この作品は自分が高校生の頃に同じ部活の後輩が見た見たって騒いでたので…ざっくり15年くらい前になるんですよね。
友達の家でお泊り会をした時に、お風呂屋さんに船で来る神様のモノマネをして、すべった事を思い出しました。
辛い過去です。

千と千尋の神隠しって、どんな話でしたっけ…

1、千尋一家が不思議な空間に迷い込む。
2、両親無銭飲食→豚化
3、千尋、働き始める
4、なんやかんや
5、両親豚さんクイズに正解
6、さよなら不思議な空間

で、だいたいあってると思います。

いろんな出来事があって、とっても面白いんですけど、正直こう…自分が受け取るメッセージはなかったかなって思うんです。

働く事の大切さとか、約束を守る事の重要さとか、なんとなくそういうものが見え隠れしているのはわかるんです。
でも、結局何が言いたいのかな…となると、考え込んでしまって何も出てこないんです。

湯屋の日常はとっても面白いですよね。
かおなしのシーンも迫力があると思います。
で、皆が面白かったー面白かったーって言うんです。
自分もやってたら見ちゃうかなー…っていうくらい楽しんでいるんです。

でも、何が言いたいのかがさっぱりなのです。

これが…ハヤヲマジックなのでしょうか。

レビューを書くよ、感想を書くよと言ったにも関わらず、これだ!ここだ!っていうのがないんですよね。

逆に問いたいです。

『千と千尋の神隠し』をご覧になって、どういうところで感動されたんですか?…と。

言われたら、あぁ!なるほど!と思って見れると思うんです。
頑張ったね!って千尋を褒めてあげたい。

でも、頑張ったねっていうよりかは、なんだか運がよかったよねって思うくらいで、千尋に特別な思いを込める事が出来ないのです。

最後におしずさんに問うてみました。
ム『おもしろかった?千と千尋…』

そしたらこう答えてくれました。

感情移入は全然しなかったけれど、千と千尋を見ていて、こういう宿に泊まりたいなって思って…そのまま泊まりに行った、と。

なるほどね!

なんとなくわかった様な気がします。

千と千尋、物語ももちろん面白いのですが…一番楽しいのは、日本人の温泉宿好きの部分を刺激しているんじゃないでしょうか。

だいぶ前に行った箱根の旅館も、『千と千尋の神隠しに出てきそうだったから』という感じで選ばれていたのを覚えています。

直接的なメッセージももちろんあるかもしれません。
それよりも、物語の中で神様が温泉をじんわり楽しんでいる様に、間接的に沁みる…というのが千と千尋の楽しみ方なのかもしれません。

答えを求めてもいいけど、まぁまぁ気楽に楽しみましょうよー…と。

…気楽じゃない場面も多々ありますけど。

いつも気持ちをぎゅっとさせながら眺めてしまっていたのかもしれません。

次回この作品に会えた時は、ほんわか気楽な気持ちで見られたら…と思います。

よしなに。

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