第十八回おぼろレビュー
『レ・ミゼラブル』 2012年
huluにあったので見ました。つい先日。休みの日に。
実は前々からCAPヒゲから、『5分でいいから見て!』って言われていたんです。
『huluにあるから見て!』って。
勧められたのではないです。
命令でした。
5分でいいと言われたのに、全部見ました。
なんとなくぼんやりでしたが、最後まで見てしまったのです。
セリフの98%が歌で出来てます。
レ・ミゼラブル、最大の特徴なのですが…ミュージカル映画なのです。
なので、セリフがほぼ歌です。
なんでもかんでも歌。
言いたい事も言えない事も、心の中で思ってる事も歌。
それがね、ヒゲにはつらかったそうなのです。
でも、自分は『まぁまぁ…歌だし…』っていうくらいの気持ちで見れました。
もともと、『レ・ミゼラブル』がどんなお話か知らなかったし、知りたかったし…歌はとりあえず置いといて、物語だけでも辿ろうって。
そういう感じで見ていたので最後まで見れたのだと思います。
見た後にヒゲにメールをしました。
ヒゲ『二時間頑張ったね、来週好きな記事書いていいよ。』
というお褒めの言葉をいただきました。
好きな記事は毎日書いております。幸せです。
そこで漏れちゃう、ミュージカル映画。
ただね、一つだけつっこませて欲しい。
警察に追われて主人公が追われているシーン。
だいぶ前に命を救った人とたまたま出会って、助けてもらうのですが、それまでこそこそとやりとりがあるんです。
主人公『助けてくれ、怪しいものじゃないです。』~♪
男の人『あぁ、あなたはいつぞや私を助けてくれた…』~♪
みたいな。
すぐそこに主人公を追っている警官がいるので、なるべく静かに行動しないといけないんですね。
だから
男の人『さぁ、こちらへ静かに~』~♪
って促すわけですよ。
そこで主人公…突然、歌い出すんです。
声たからかに。
うるせえ!って思いました。
せっかくかくまってもらえるのに、これじゃ見つかる!って。
心の中でやったぞ!逃亡成功だ!みたいな気持ちになったのが、そのまま歌になっちゃってるんですけど…あの時はかなりびっくりさせられました。
物語はなるほど納得。
物語は好きです。
原作が遠い昔に作られて、今でも愛されて映画化されるのだから、自分も含め世界中に愛されてきたのでしょう。
自分なりの解釈ですが、『徳』というものが救いになるのだろう…というところです。
いろいろな事があって心が廃れた主人公も、徳が高い神父さんに出会って心を入れ替えて…
そして自分自身も徳を振りまくわけですよね。
それがいろんな形で帰ってくる。
そのまま良い生涯の幕を閉じる。
理想的な人生なんじゃないかなって思います。
もちろん、そこには深すぎる谷、高すぎる山があると思いますが。
機会があれば原作にも手を出してみようと思います。
その時はうたわずに、じっくり活字が堪能できたら…と思います。
よしなに