ようこそ、いらっしゃい。スナック茜へ。
会社の総務部(一人)を一人で切り盛りしている茜ママ。
ちょっと日に焼けた茜ママ。どうやら呼ばれてもいないのに甥っ子の運動会に行かれたそうです。
会場はなんと昔勤務していた幼稚園。
思い出も絡ませつつ、当日のお話をしてくれました。
勝鬨。
甥っ子の運動会に行ったの。
じぃじ、ばぁば、茜お姉ちゃんの三人で甥っ子の勇姿を見たくて。
恥ずかしい話だけどね、頑張ってる甥っ子を見て泣いちゃったの。
それを妹に見られて、『なんで?』って高らかに笑われたわ。
会場は私が昔務めていた幼稚園。
因縁の幼稚園。
蛾のターゲットになった彼女はまだい(らっしゃっ)たわ。
懐かしい。
いろんな思い出がよみがえる、そんな一日だった。
午前の部の体操が終わった後、体操の先生(男)が無茶ぶりをしだしたの。
抜き打ちで『先生たちからの一言』をやらせたの。
私、安心した。
よかった、私の時にはこんな無茶ぶりがなくて!って。
先生たちは順番に一言を放っていった。
ベテラン先生はさすがよね。
『がんばるぞー!』
だけよ。
でも、子供たちもみんなそれにならって、『おー!』って言いながら拳を上げるの。
問題はその後だった。
新人先生がいたのね。二人。
何を言いだすのだろう?私だったら何を言うのだろう?と淡い新人時代を思い出しながら見守っていた。
新人一人目。
『お腹がペコペコなのでお弁当食べて午後もがんばりますっ!!』
まばらだった。
子供たちの『おー!』がまばらだった。
おそらく、みんなおなか減ったけど、おいしいお弁当食べてがんばろう!って言いたかったのよね。
でも、こどもたちにはそれは曖昧に伝わったみたい。
きっと私にだって、そういう時代があった。
緊張してしまって、なんだかぼんやりとしか伝わらない…そんな時代があった。
改めて、こんな無茶がなくてよかった…って思ったわ。
新人二人目。
『桃色クローバーZが大好きです。午後も運動会がんばりましょう!ぜーっと!』
私は目と耳を疑った。
しばらく、何も言えなかったし、見えなかった。
かなりの日差しの中だったのに、何故か凍えた。
どうして?
どうしてあなたの個人情報を垂れ流したの?
子供たちもみんな『?』ってなってた。
そりゃそーなるわ…としか言えなかった。
私にはこういう時代はなかった…はず。
そんな冷え切った会場も、最後に別のベテラン先生が締めた。
『若さに負けずに午後も頑張ります!』
子供たちは疲れてきたのか、おなかがぺこぺこなのかノリがイマイチだったけど、私はベテラン先生の『若さに負けず』というキーワードに一人(心の中で)拳を突き上げた。
そう。
容赦しないで欲しい。
そんな話をムラタくんにした。
『桃色クローバーZ』ってね…という話をしたら、ムラタくんから容赦なく『ももいろクローバーZです。』って返事が来た。
そっか…としか言えなかった。
キスマイ、フットツー。
おなかぺこぺこだし、午後もがんばろっと。
※勝鬨→かちどきって読むのよ。知ってた?これであなたも物知りさんね☆
かしこ。