【スナック茜】初めてのラブレター。

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ようこそ、いらっしゃい。スナック茜へ。

会社の総務部(一人)を一人で切り盛りしている茜ママ。
告白、されたことありますか?茜ママも小学生時代に告白を受けていたようです。
どんな告白だったのでしょうか。

初めてのラブレター。

小学校四年生の時に、生まれて初めてラブレターをもらったの。

もう名前も忘れちゃった男の子。
ううん、苗字は覚えてるの。
だけど、名前が思い出せない。

苗字からここでは『かーくん』って呼ぶ事にするわね。

朝学校に来た時、かーくんが私の席にいて、なんだろうなって思ったの。

で、さかんに言うのね。
今日、お道具箱使うよ!って。

私はその日の予定を考えて、使わないよ!って教えてあげたの。

でも、かーくんのお道具箱使うよ!は止まらないの。
病的だったかもしれない。
しまいには怒り出しちゃって。

今ならわかるの。
一生懸命だったんだよね。
あと、当時の私がバカすぎてわからなかったの。
愛が憎しみに変わった瞬間だったんだよね。

あまりにもお道具箱、お道具箱っていうものだから、私は観念した。

もうわかったよって。
お道具箱、はいはいって。

お道具箱を取り出して開けたところ、奥の方に紙が入ってた。

そこには、私への愛の言葉が並んでたの。

好きです…とか。
愛してる…とか。

今ではすっかり言われなくなった言葉の数々がそこに手をつないで並んでたわ。

これはラブレター…。

でも、当時の私はやっぱりバカだったから、父親に相談した。
ラブレターをもらった旨を。
そして、もらったラブレターを父に手渡した。

ラブレターを手にした父は、赤えんぴつで添削をはじめたの。

ここの漢字が違う。
ここの文法が違う。

父の総合評価:こんな男とは付き合ってはいけない。

私は父の意見に従った。
だって、その頃私には5人の王子様(候補)がいて、かーくんには全然ときめきを感じなかったから。

でも、おそろしいほどの月日が経って、愛の告白どころか何のお誘いも…今はない。

かーくん、今でも私のこと好きでいてくれるかな?
今ならOKってお返事出せるかもしれない。

かーくん、頭が良かったし、きっとエリートになってると思う。
逃した魚は大きかった…。

今、私の思いが伝わるなら…届けて欲しい。

かーくん、私、今フリーだよ。

かしこ。

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コメント

  1. ぴょんきち より:

    父、冷静すぎるだろwww

  2. スナック茜 より:

    ぴょんきちさん…

    本当は動転してたんだと思います。
    はじめてだったから。

    ぴょんきちさんも何かあった時には冷静に対処してくださいね。
    ラブレターも待ってます。

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