ある日の祖父の一言。
「このコースターのまわりをグルリと編んで大きくしていったら、帽子になるのかなぁ、と考えたりする」
ある時、祖父が電話で、母にこんな話をしたのだそう。
だいぶ前、お誕生日か何かのプレゼントで、 祖父に毛糸で編んだコースターを贈ったのです。
祖父のかわいい発想♪
(実際贈ったものとは違うけど、こんなかんじのコースターです)
置物の下とかにこっそり敷いてくれたらうれしいなーと思っていたのですが、日々湯飲みおきに使っていてくれたそうな。
それだけでもびっくりだったのに、なんと、そのコースターを見てさらに編み込んで帽子にするなんていう考えを巡らしていただなんて!
『これをグルリと・・』 なんて可愛らしい発想なんだ!(笑)
祖父のほのぼの勘違い?
こんなうれしい出来事があって、
「1度実際に編んだ帽子が見てみたいから送ってくれないかー」との依頼があったのです。
祖父も自分で作りたいのかな…と思った私はお見本として昨年作っていた淡いピンクでかわいい感じのニット帽を送りました。
コースターから発展させるのかな?それとも1から編むのかな?
相談の連絡があったらちゃんとこたえてあげないと♪そんな気持ちでいたのです。
それからニット帽は祖父のもとに届いたらしく、届いた日の翌日にお礼の電話をもらいました。
すると。
「これから寒くなるし、ちょうどええわ。」
・・・。
・・。
・ ん?
一時、私の頭の中、完全停止。
そして理解しました。
「これから寒くなるし、ちょうどええわ。(ありがたく使わせてもらうよ…)」
なの!?
“おじいちゃんはあのニット帽を送られ、否、贈られたと勘違いしている!”
どうしよう、あれはあげるつもりではないのだけれど!
いや、けどまぁ普段はあまり使っていないものを送ったし‥
けど・・・あのデザインはおじいちゃんにはかわいすぎるだろ!
いや、むしろかわいいからありなのか?
ていうか妹とオソロだよ!
(妹ちゃんは、色違いのを持っています)
そのまま何も言えず電話を切りましたが、あっちこっちに思考は駆けめぐります。
混乱したまま「どうしよう!」と母君へ話すと、母君、大爆笑。
そりゃ笑うわ!
淡いピンクの祖父ですから。
やっぱり祖父にはかわいすぎる色なので、もうちょっと祖父らしい色の毛糸で作ってあげたいなって思いました。
そんなこんなで、今年の冬は私にもニット帽をプレゼントできる相手ができたみたい。
新しいものができるまで、祖父には淡いピンクのかわいらしいニット帽をかぶっていてもらうことにします。
では♪