暑さ寒さも、彼岸まで…そろそろ秋のお彼岸です。
9月に入り、気候ががらりと変わってしまいました。
暑さもひいて、秋の行楽はどこへ行こう?ということも考えられるようになりました。
なんとなく秋の色が見え始めた昨今、街路樹の根本に毎年見る植物の茎を拝見しました。
今年も鮮やかに花を咲かせるのでしょうか。
見つけた植物、それは彼岸花。
毎年、秋のお彼岸の頃に花を咲かす彼岸花。
茎が一本スッと伸び、花弁を派手に開花させる姿は妖艶です。
その独特で妖しい姿からか、彼岸花には『地獄花』、『幽霊花』、『死人花』などなど数々の不吉な異名がつけられております。
キッズの心をくすぐる様な名前ですね。
もう茎がぼこぼこと出ているのを見つけたので、一週間後には鮮やかに咲き始めるかと思われます。
電車から田んぼを見るとあぜ道いっぱいに彼岸花が咲いていたりします。
黄色くなった稲穂と鮮やかな赤が対照的でとてもキレイだなーって思います。
そんな田んぼに植わった彼岸花…実は意図的に植えられているそうなのです。
美しい花には『毒』がある。
田んぼのあぜ道に植えられた彼岸花、実は『忌避剤』(きひざい)の効果があるそうです。
ご存知かと思いますが、彼岸花には毒があります。
球根、茎、花にいたるまで毒があるそうです。
この毒は田んぼや畑を荒らしてしまう動物(ネズミやモグラ)にも効果があるそうです。
そのため、作物を守るために天然の忌避剤として彼岸花が導入されているのですね。
確かに動物たちにとっては『地獄花』なのかもしれません。
もちろん彼岸花の毒は人間にも効果が出てしまいます。
※最悪の場合、死に至ることもあるそうです!!
ニンニクの芽のような食感を持っていそうですが、食べないようにしましょう。
目いっぱいの彼岸花をご堪能あれ!
不吉なあだ名をつけられていても、花は花。
桜や紫陽花と同じように、ちゃんと彼岸花の名所というのがあるのですね。
初秋の行楽にはちょうど良いかもしれません。
全国的に名所があるようですが、地域や気候によって開花時期が異なる場合があると思います。
見ごろをチェックして、目いっぱいに広がる彼岸花を堪能されるのはいかがでしょうか。
繰り返しますが、その際どんなに空腹でも彼岸花を召し上がらないようにご注意ください。
よしなに。