敬老の日、道案内は罪と罰を残して。

いつもの様に出勤をしている最中の出来事でした。
自分が超善人フェイスなのか、それとも藁をもすがる思いだったのかわかりませんが、道をたずねられました。
お相手は60代後半くらいのおじいさんです。

「○○保育園はどこかわかりますか?」
と、たずねられたんです。

おそらくですが、来週の月曜日は敬老の日…その日がお休みなので、事前に敬老してしまおうっていう動きがそこここの保育園、幼稚園であると思うのです。

じっくりは眺めませんでしたが、手にお知らせの様なプリントを持っていたので、きっとそうなのでしょう。

それほど焦っている様子はありませんでしたが、かわいい孫が保育園で何かを催してくれる…行かねば!と使命感がひしひしと伝わる様でした。

○○保育園と聞かれ、自分の中で検索が始まります。
確か、ローソンで買い物をした時に左に曲がって少し行くとよく園児たちを見た様な気がする…と、今来た道を少しだけ戻って、簡単な道案内をさせていただきました。

爺「そこの進入禁止を左ですか?」
ム「いえ、さらにその向こう、1本か2本先だと思います。」

おじいさんはお礼を言い、自分はお気になさらず!と、別の道を歩んでいきました。

人の役に立てるっていいですよね。
一銭にもならない事はわかってます。
見返りとかでもないんです。
今日一日、おじいちゃんとお孫さんが楽しい時間を過ごせたら…

そういう暖かい気持ちで、再び会社までの道を歩みだしました。

もうね、早速書こうと。
記事として書こうと。
著作権はないんだぞと言う暴君・ヒゲ、悦子でプレイヤーの心を折る血なまぐさいうみぼうずとは違う次元に住んでいるムラタをアピールしよう。
少しでも多くの人を優しさで包もう。

そういう気持ちで会社のエレベーターを待っていた時に、ある事に気づいたのです。

お昼ご飯を食べに行く時に、別の保育園を案内した場所とは全く別のところで見ていた気がする…

自分の職場はビルの5階にあるのですが、1階から5階に行くまでにどんどん不安が募っていきました。

タイムカードを押して、自分のPCですぐに検索しました。

…や、

やっちまった…

自分が案内したのは『○○保育園』ではなく、『すこやか△△保育園』でした。

もうね、すぐにでも向かいたかった。
おじいさん、ごめん!そっちじゃない!って。

きっと追いかけたところで、おじいさんにはもう会えないでしょう。
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…

おじいさんとお孫さんの大切な時間を壊したのは自分です。
ごめんなさい。
願わくば、おじいさんが自分が案内した先で『○○保育園』までの詳細な道案内が聞ける事を祈るばかりです。

そして、全世界の人にお願いです。

どうか自分に二度と道を聞かないでください。

次、件のおじいさんに会って、土下座を強いられた時は文句を言わずにやらせていただきます。
例え動画を取られても。
そして、どこかに流されても。

これがムラタの罪と罰。

よしなに。

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