ようこそ、いらっしゃい。スナック茜へ。
会社の総務部(一人)を一人で切り盛りしている茜ママ。
ふと見たら右肘(ひじ)にサポーターをつけていらっしゃいました。どうしたのでしょうか。
悲しい理由(わけ)をママが教えてくださいました。
エースをねらえ。
土曜日にね、病院に行ったの。
テニス肘ですって。
サポーターと湿布を処方されて、様子を見てくださいって言われたわ。
だから、様子を見てる。
無理しない様にしてる。
嘘よ。
無理しないって何よ。
うちの犬は私がテニス肘でもおかまいなしにぐいぐい自分の行きたい方に行ってるわ。
プードルでもあなどれない力なの。
飼い犬に無理を強いられてる。
テニス肘っていってもね、テニスをやってたわけじゃないの。
私、全然エースをねらってなんかいなかった。
なのにテニス肘になった。
会社で仕事をしている時に毎日金庫から持ち運び用の金庫を取り出すんだけど、その持ち方がいけなかったみたい。
ピキッていったわ。
私の肘が叫んだ。
無理よ!って。
でも、金庫を落とさないわけにはいかなかった。
ラケットは落としても、金庫は落とせない。
そんな私のラブゲーム。
自分で調べてみたんだけど、テニス肘ってテニスをやってなくてもなるんですってね。
びっくりよ。
ただ、言いやすいのはわかるけどテニス肘なんていう安易な名前をつけて欲しくなかった。
テニスを経由せずにテニス肘になってわかったけど、説明がすごく面倒なのね。
『どうしたの?』
『テニス肘です。』
『テニスやってたの?』
『やってないです。』
っていう流れがすごく面倒なのね。
ぎっくり腰みたく、うっかり肘とかつけてくれればよかったのに…バカ。
どうしてテニス肘っていう名前になったのか、私なりに調べた。
ただ、グーグルで検索しただけだけど。
そしたら残酷な事実が出てきたの。
中年のテニス愛好家に生じやすい…
…中年の!?
私は肘と同時に心を痛めた。
そうね、中年よね。
こんにちは、私も中年です。
アラサーとかきれいな言葉で片付けようとしてごめんなさい。
中年は中年らしく、おとなしく過ごすことにするわ。
…でも、アラサーって言葉に私は騙され続けていたい。
かしこ。